引き止めにあったときの心構え

引き止めにあったときの心構え
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強い意思を持つ

退職の意思を固めていても「本当に辞めてもいいのか」「周囲の人に迷惑をかけてしまうのではないか」「次の転職先がすぐに見つかるのか」といった不安な気持ちはなかなか拭い去れないため、気持ちの揺らぎに付け込まれてしまうこともあります。ですが、不安になることも承知の上で退職を決意したはずです。自分の人生は自分のためにあるもので、利用者や周囲の同僚のためのものではありません。「退職する」という強い意思を持つことが大切です。

謙虚に伝える

引き止められたときは退職に対する強い意思があることを伝えるべきですが、ケンカ腰になってしまっては円満に退職することはできません。施設に対してさまざまな思いがあるかもしれませんが、謙虚に伝えるようにしましょう。介護施設は横同士のつながりが強いため、トラブルを起こしたまま退職してしまうと悪いうわさが流されてしまう可能性があります。また、介護業界は業界内の転職が多いので、転職先に前の施設の職員がいたり、再び違う施設で一緒に働くことになったりする可能性もあります。退職の意思を伝えるときは、「申し訳ありませんが…」と謙虚な気持ちで伝えると、相手も納得せざるを得ないので受け入れてくれます。相手の言動にイライラしてしまうこともあるかもしれませんが、大人の対応で接するようにしましょう。

言わずにすむことは言わないように!

退職を決めた理由の中には上司への不満や納得できない理不尽な施設独自のルールなどもあるかもしれません。言ってしまえば気持ちは楽になりますが、円満に退職したいなら言わずにすむものは言わないようにしましょう。納得できないことがあったとしても、それは施設に残っている職員が改善していくべき課題で退職する人が口にしてもただの不満になるだけです。もし、どうしても伝えたいのであれば「職場環境を考えるのであれば○○が課題になるかもしれません」といった程度にしておきましょう。

引き止められて残っても、良い結果にはならない

「退職の意思を固めていても熱心に引き止められてしまって結局残ることになった」という人もいることでしょう。しかし、一度退職の意思を伝えると、どこからともなくうわさが出て働きにくくなってしまいます。さまざまな理由があって退職の意思を固めたはずです。その理由を思い出して、退職の意思は断固として貫きましょう。

もし気持ちが揺らいでしまったら?

退職する気持ちが揺らいでしまったら、残ることを即決するのではなく保留にしておきましょう。退職しようと決意した理由を冷静になって整理し、再度その意思を伝えることが大切です。もし、上司に引き止められて思わず「残ります」と返事をしてしまった場合でも、残ることで気持ちがもやもやしてしまうなら、そのままにせず、もう一度自分の気持ちを整理しましょう。その結果、「辞めたい」という結論が出たとしても何もおかしなことはありません。